今回は生活保護の受けられる条件について、厚生労働省のページでは少し難しいので、簡単に和訳していきましょう。大まかに下記の5つの条件があります。
- 最低限度の生活
- 資産
- 能力の活用
- あらゆるものの活用
- 扶養義務者の扶養
これらを一つ一つ説明して行きますね。
最低限度の生活(生活の最低ライン)
生活保護は基本的に世帯単位での受給となります。「世帯単位の原則」
同一世帯の人全体に保護に該当するかを判定されます。
世帯とは
こちらも、厚生労働省の文章を引用しましょう。
世帯
世帯とは、住居及び生計を共にする者の集まり又は独立して住居を維持し、若しくは独立して生計を営む単身者 をいう。
世帯主
世帯主とは、年齢や所得にかかわらず、世帯の中心となって物事をとりはかる者として世帯側から報告された者 をいう。
世帯員
世帯員とは、世帯を構成する各人をいう。ただし、社会福祉施設に入所している者、単身赴任者(出稼ぎ者及び 長期海外出張者を含む。)、遊学中の者、別居中の者、預けた里子、収監中の者を除く。
要するに、お金と住まいを同じに生活する人の事ですね。
最低限度の生活
基本的に最低生活費の考え方によって算出されますが、世帯構成・住んでいる地域などにより異なります。
ですので、こちらは福祉事務所に聞くとその住まい毎の金額を教えてくれます。
それ以下の生活の場合は生活保護受給すべきであり、また生活保護支給費の計算の根拠ともなります。
最低生活費-収入(世帯全体)=生活保護費
資産(売れる財産はないですか?)
「預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充ててください。」
との記載ですが、ここでのポイントは家などの資産は問答無用で売却しなければならないのかというとそうではなく、
「生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等」であり、生活保護は自立のための制度という側面もあるので処分するよりも自立助長に役立っている者であれば所有が認められます。
電話やテレビなどの家電製品はどうなるの?
電化製品は、その地域の普及率が70%を超えるものは、処分する必要がございません。
よって、携帯やクーラー、家電はだいたいそのままで大丈夫ですね。
自動車は原則アウト
自動車は原則保有が認められていませんが、障害者の場合は一定の条件を満たせば認められます。
能力の活用(働けるのなら働いて)
要するに働けるのなら、働きましょうという事ですが
精神疾患において、医師より就労不能と言われればこの項目の要件は満たせる訳です。
あらゆるものの活用とは(年金等はどうなってます)
要するに、もらえる年金などがで最低生活費を超える生活が可能である場合は、そちらが優先されます。
扶養義務者の扶養とは(あなたを養ってくれる人はいますか?)
よく誤解されるのは、親・兄弟で扶養できる人間がいれば保護を受けられないのかというと決してそんな事はございません。
夫婦や未成熟の子に対しては、強い不要義務がありますが、親に対してや兄弟に対しては、それほど強い義務はありません。
ただし、調査の際に親・兄弟の戸籍が調べられ扶養可能かどうか尋ねには行きます。
この時、無理なものは無理と伝えれば特段問題はありませんので、事前に伝えて起きましょう。
これには関しては、詳しく別の記事で解説しています。
http://zenkaren.or.jp/%e7%94%9f%e6%b4%bb%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e5%88%b6%e5%ba%a6%e3%81%ae%e6%89%b6%e9%a4%8a%e7%be%a9%e5%8b%99%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b/
以上の5つが受給の要件となります。
要件が確認できたら、詳しい申請の手順についても解説しています。
http://zenkaren.or.jp/%e7%94%9f%e6%b4%bb%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%a9%e3%81%86%e3%82%84%e3%81%a3%e3%81%a6%e7%94%b3%e8%ab%8b%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%ef%bc%9f%e3%80%90%e7%94%b3%e8%ab%8b%e6%9b%b8%e3%81%aa/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
要するに最低の生活費でその上資産がなくて、働けない状態である事です。
今回はここまで!